
ラッシュ時にデッキオーブンが遅れて立ち上がる余裕はない。ベイクチャンバーの立ち上がりが遅れれば、ピザの遅延、クラストの乾燥、ラインの停滞を招く。そこで、このピザオーブン用ヒーティングエレメントを開発した。迅速かつ確実に温度を立ち上げるためだ。
内部で重要なポイント
高密度のクォーツチューブエレメントを、短波赤外線プロファイルで使用している。その理由は、熱を石床および生地表面に直接かつ迅速に伝達するためである。実際には、冷間状態から焼成温度まで数分で到達し、数十分を要することはない。標準的な商用電圧で動作し、一般的なオーブン端子台に対応した設計のため、設置も簡便である。
制御もシンプルなままだ。エレメントはオーブンのサーモスタットおよびソリッドステートコントローラーと連動し、設定温度を狭い範囲で維持する。薄いクラストと厚いシチリアンピザを切り替える際に重要となる。
耐久性の理由
速度は製品品質が維持される場合にのみ意味を持つ。均一かつ迅速な熱供給により、石床は高温を保ち、クラストは素早く固まり、トッピングは焦げることなく仕上がる。これにより、焼成サイクルが短くなり、1時間あたりのカバー数が増え、初回注文から最終注文まで製品の品質が安定する。
また、立ち上げ時の全熱出力の使用時間が短縮され、サービス中の温度低下追従も減るため、エネルギー消費が低減される。
現場での留意点
このエレメントは商用ピザオーブン専用であり、即席の設置には適さない。焼成室や断熱材との適切なクリアランスを確保して取り付け、応答速度に対応可能なサーモスタットと組み合わせる必要がある。
設置時は慎重に扱うこと。クォーツは丈夫だが、乱暴な取り扱いにより微細なクラックが発生する可能性がある。また、空焼きは避けること。これにより寿命が短くなる。オーブンを清潔に保てば、エレメントは数千回の焼成にわたり安定した熱を供給し続ける。